海外投資 海外投資ノウハウ 海外投資入門

富裕層になる人の共通点|S&P500・REIT・金の長期推移から見る資産形成

「富裕層になりたい」と考える人は多いものの、実際に資産を大きく伸ばしていく人は限られています。この差は、特別な才能や高度な金融知識の有無によって生まれているわけではありません。多くの場合、分かれ道になるのは市場の変動を前提に準備しているかどうか、そして実際に行動できているかどうかです。

投資の世界では、将来の相場を予測することに意識が向きがちです。しかし過去の市場を振り返ると、資産を拡大してきた人たちは相場を正確に当て続けてきたわけではありません。むしろ、リセッションや急落といった局面が訪れたときに、手元に流動性を残し、淡々と買い向かうことができる環境を整えていた点に共通性が見られます。

市場は常に上下を繰り返します。好調な時期が続けば、価格は割高になりますし、悲観が広がれば本来の価値よりも大きく売られる局面が生まれます。こうした「ゆがみ」は、特定の資産に限らず、株式、金、不動産といった主要な投資対象すべてで繰り返し観察されてきました。重要なのは、どの資産が最も上昇するかを当てることではなく、下落局面や評価が歪んだタイミングで行動できる状態を維持しているかどうかです。

本記事では、株式(S&P500)、米国REIT、金(Gold)という代表的な資産クラスを例に、過去の大きな下落局面から現在までにどの程度資産価値が回復・拡大してきたのかを確認します。そのうえで、「暴落だけがチャンスではない」という視点から、市場のゆがみをどのように捉え、どのように行動につなげていくべきかを整理していきます。

1. S&P500の長期推移|株式投資で資産は何倍になったか

〈過去の下落局面から現在までの倍率(概算)〉
・ITバブル崩壊後の底値(2002年頃) → 現在:約3〜5倍
・リーマンショック時の底値(2009年頃) → 現在:約6倍以上
・コロナショック時の急落(2020年) → 現在:約1.5〜2倍前後
・為替要因(ドル円90円台 → 150円前後):円ベースではさらに倍率拡大

株式市場の代表的指標であるS&P500は、過去20年以上にわたり複数回の大幅下落を経験してきました。ITバブル崩壊後やリーマンショック時には、金融システムや経済成長そのものへの不安が強まり、多くの投資家が市場から資金を引き上げました。しかし、その後の回復局面では長期的な上昇トレンドが継続し、結果として大きな資産成長につながっています。

ここで重要なのは、最安値を正確に当てることではありません。下落局面では常に悲観的な情報が優勢になり、追加投資の判断は心理的に難しくなります。その環境下でも、流動性を確保し、分散された形で投資を継続できたかどうかが結果を大きく左右してきました。

さらに、ドル建て資産を長期保有していた場合、株価の上昇に加えて為替の変動が資産価値を押し上げています。為替を予測して投資するというよりも、海外資産を持ち続けた結果として円ベースでの差が拡大したと捉える方が現実的です。株式市場の推移は、下落時に行動できる準備と、保有を継続する姿勢が資産形成において決定的な意味を持つことを示しています。

2. 米国REIT指数の長期推移|不動産投資で資産は何倍になったか

〈過去の下落局面から現在までの倍率(概算)〉
・ITバブル崩壊後の調整局面(2002年前後) → 現在:約2〜3倍
・リーマンショック時の底値(2009年前後) → 現在:約3〜4倍
・コロナショック時の急落(2020年) → 現在:約1.5倍前後
・為替要因(ドル円90円台 → 150円前後):円ベースでは倍率がさらに拡大

米国不動産市場の動きを把握するうえでは、FTSE NAREIT All Equity REITs Index などのREIT指数が参考になります。REITは実物不動産から生まれる賃料収入を裏付けとした資産であるため、株式とは異なる値動きを見せる場面もありますが、大きな金融危機の局面では例外なく価格調整が起きてきました。

特にリーマンショック時には、信用収縮と金融機関の不安が重なり、REIT指数は大幅に下落しました。当時は不動産市場そのものへの不信感が広がり、多くの投資資金が引き揚げられましたが、その後は賃料収入というキャッシュフローを背景に回復基調を取り戻しています。長期的に見れば、下落局面で保有を継続、あるいは追加投資できた場合、数倍規模での資産回復が確認できます。

また、海外REITをドル建てで保有していた場合、株式と同様に為替の影響が円ベースの評価額を押し上げています。為替差益を狙った投資ではなく、実物資産に紐づくキャッシュフローを重視した長期保有の結果として、円換算での資産価値が拡大したと捉えるのが適切です。REITの推移は、実物資産であっても下落局面は避けられない一方、時間を味方につけることで回復を取り込めることを示しています。

3. 金(Gold)の特徴と長期推移|ポートフォリオにおける役割

金(Gold)は、株式や不動産とは異なる性質を持つ資産として、長期の資産配分の中で独自の役割を果たしてきました。一般的に金は「安全資産」と呼ばれますが、常に価格が上昇するわけではなく、市場環境や金利、通貨価値の変化に応じて上下を繰り返します。

過去のリセッション局面を振り返ると、株式市場が急落するタイミングでは、初期段階で金も売られるケースが見られます。これは投資家が現金を確保するために流動性の高い資産を手放すためです。しかし金融不安が長期化し、通貨価値や金融システムへの信認が揺らぐ局面では、再び資金が金に向かう傾向が確認されてきました。結果として、株式とは異なる時間軸で価格が回復・上昇することが多いのが特徴です。

金は配当や賃料といったインカムを生まない一方、国や企業の信用に依存しない資産です。そのため、ポートフォリオ全体の変動を抑える役割を担うことがあります。特にインフレ期待が高まる局面や、実質金利が低下する環境では、資産保全の手段として評価されやすくなります。

また、金もドル建てで取引されるため、円ベースで保有している場合には為替の変動が評価額に影響します。株式やREITと同様に、為替を狙うというよりも、長期的に保有する過程で通貨の価値変動が資産価格に反映される構造です。金の推移は、価格上昇そのものを狙う資産というよりも、資産全体の安定性を高める補完的な役割を持つことを示しています。

4. 暴落だけがチャンスではない|市場のゆがみ(まとめ)

ここまで株式、米国REIT、金という代表的な資産の推移を確認してきましたが、共通して言えるのは、投資機会は大きな暴落時だけに限定されるものではないという点です。確かにリーマンショックやコロナショックのような急落局面では価格が大きく歪み、長期的な視点で見れば魅力的な投資機会が生まれました。しかし現実には、そうした局面が訪れた瞬間に冷静に資金を投入できる人は多くありません。恐怖や不確実性が強まる環境では、行動そのものが難しくなるからです。

長期的に資産を伸ばしてきた人たちは、暴落を待ち続けていたわけではなく、市場に常に存在する小さな歪みに目を向けています。特定の資産クラスが過熱しているときには別の資産へ、特定地域の評価が高すぎると判断した場合には別の地域へと資金配分を調整します。こうした積み重ねが、時間をかけてリスクを抑えながら資産成長を支えてきました。

また、相場の上下は繰り返されるという前提に立てば、重要なのは次の暴落を正確に予測することではなく、どの局面でも行動できる流動性と投資環境を維持しておくことです。キャッシュポジションを一定割合確保し、複数の資産クラスにアクセスできる状態を整えておけば、急落時だけでなく、相対的に割安な領域が生じた場面でも柔軟に対応できます。

富裕層に近づく人と遠ざかる人の差は、特別な情報源や高度なテクニックではなく、準備と行動の継続にあります。市場には常に評価の偏りが生まれます。その歪みを冷静に捉え、周囲の短期的なノイズに振り回されずに資産配分を見直し続けることが、長期的な資産形成において最も再現性の高いアプローチと言えるでしょう。暴落は分かりやすい転換点ではありますが、機会はそれ以外の局面にも存在します。重要なのは、いつ訪れるか分からないチャンスに備え、行動できる状態を維持し続けることです。

海外不動産のホントのトコロではオフショア投資、シンガポールのプライベートバンキングサービスのお手伝いさせて頂きます。ご興味がある方は以下よりお問合せください。
海外資産の構造設計や投資環境の整備については、無料相談またはLINE公式からお問い合わせいただけます。

お問い合わせはこちら

今すぐ相談する

こちらの動画をあわせてご覧ください!

不動産会社は教えてくれない
海外不動産のホントのトコロYouTube版

記事では書ききれないリアルを発信中!

個別に相談したい方はこちら!