本記事では「インスペクションへの立ち合い」について解説します。アメリカ不動産取引ではインスペクション(物件調査)は必須で、非常に重要な役割を担っています。買主の立場ではできる限り修繕が完了している状態で購入ができますし、売主の立場ではできる限り売却価格を上げることが可能です。不動産仲介会社がインスペクション(物件調査)に立ち会うだけでレポートだけではわからない修繕の優越や深刻度がわかります。
インスペクターの仕事
インスペクターは主に買主の依頼を受けて対象の物件のインスペクションをするのが仕事です。
基礎や躯体、屋根、床のような構造上のダメージについての調査はもちろんのこと、物件の中にある設備(エアコン、給湯器、電子レンジ、食器洗浄機など)が正常に作動するかの調査や水回りに水漏れがないか、電気系統など細かい調査を行い、不備や不具合を依頼主に報告します。
報告についてはインスペクションレポートといわれる書面でのレポートが一般的です。
インスペクションレポートをもとに買主は売主に対して、修繕を依頼したり、修繕費用に見合う金額を売買金額から下げるように交渉をすることになります。
インスペクターは物件の不備や不具合を指摘するのが仕事なため、まったく指摘事項がない物件はありません。
書面だけでのインスペクションレポートであれば、その不備や不具合がどのくらいのレベルなのかがわかりません。
不動産仲介会社がインスペクションに立ち会う重要性
ほとんどの不動産仲介会社はインスペクションに立ち会うことなく、インスペクションレポートを見て判断しますが、不動産仲介会社の中にはインスペクションに立ち会う不動産仲介会社もいます。
インスペクションに不動産仲介会社が立ち会う目的は、インスペクションレポートだけではわからない不備や不具合の度合いや修繕の優越を判断するためです。
書面だけでは伝わらない不備や不具合の度合いや修繕の優越を直接インスペクターと話すことで、売主が対応すべき範囲と対応しなくてもいい範囲が明確になります。
また、インスペクションレポートには掲載されない周辺の環境や庭の状態についてもインスペクターと直接コミュニケーションをすることで把握することができます。
ほとんどの不動産仲介会社はインスペクションには立ち合いませんが、インスペクションに立ち会って正確に物件の現状を把握してもらえる不動産仲介会社は信頼することができます。
インスペクションを形上必要なものと捉えているか、買主・売主の立場でスムーズに不動産売買取引ができるようにインスペクションを活かすかでは結果が大きく変わります。
安全・安心な不動産取引のためにもインスペクションに立ち会って、インスペクターと直接コミュニケーションをしてもらえる不動産仲介会社を選択することをオススメします。
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