- 読み：スタグフレーション
本記事では、スタグフレーションの意味と使い方について解説します。
スタグフレーションの意味
スタグフレーションとは、景気が後退していく中でインフレーションが同時進行する経済現象のことをいいます。景気後退を意味する「スタグネーション」と物価上昇を意味する「インフレーション」の合成語です。
一般的に景気が後退すると需要が落ち込むことからデフレーションの要因となりますが、原材料の高騰などの理由で景気後退局面でも物価が上昇することがあります。
スタグフレーションに関する補足
日本政府は長年に渡りインフレーションを目標に掲げ経済政策に取り組んできました。インフレーションにはよいインフレーションと悪いインフレーションがあります。よいインフレーションとは、好景気となり需要が増えることによって賃金も上がる中でインフレーションが起こることをいいます。逆に悪いインフレーションとは、まさにスタグフレーションの状態を表しており、景気が悪く需要が減少して賃金も上がらない中でインフレーションが起こることをいいます。
日本は失われた20年から脱却することができず、賃金がほとんど上がっていません。そのような経済環境の中、不安定な世界情勢による原材料価格の高騰と記録的な円安のダブルパンチで影響を受け、まさにスタグフレーションの状態になりつつあります。スタグフレーションの環境下で生活者は極めて厳しい環境に追い込まれてしまいます。
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