本記事では「カンボジアの概要と外国人の投資環境」について解説します。
カンボジアは、かつてはポル・ポトの大量虐殺や貧困といったネガティブな印象もありましたが、海外旅行先としてアンコールワットは依然大人気で、カンボジアに観光に行かれた方も少なくないでしょう。
日本人に人気のある東南アジア不動産投資の中でも、いまカンボジア不動産の注目度が急上昇しています。
東南アジア不動産投資の中でもカンボジアはなぜ注目されているのでしょうか。
まずはカンボジアという国の概要を解説します。
カンボジアの基本情報
カンボジアはタイ、ラオス、ベトナムに囲まれた王国です。
世界的に有名なのが、世界遺産であるアンコールワットのあるシェムリアップですが、経済の中心である首都はプノンペンです。
マレーシアやフィリピンといった国に比べると、東南アジアの中でも小さい国といえます。
人口は1,670万人と東南アジアの中でも少ない国ですが、人口構成に特徴があり平均年齢が25歳で老人はほとんどおらず、国民のほとんどが生産人口です。
これは1970年代のポル・ポトの大量虐殺により、当時の人口の約1/3がお亡くなりになったことが原因です。
東南アジアは今後人口ボーナス期が到来するといわれていますが、カンボジアもご多分に漏れず順調に人口が増加します。
経済規模は1人あたりのGDPが$1,620-(2019年)と小さいですが、経済成長は著しくGDPの成長率は7%を超え、順調にインフレーションをする見込みです。
不動産投資としてカンボジアが注目されてのは、人口増加と経済成長、インフレーションが要因です。
植民地時代にフランス領であったこともあり、街並みはフランスのなごりがあります。
国民のほとんどが現地民であるクメール人ですが、ある一定のフランス人も暮らしています。
最近になり日本からカンボジアへの直行便が就航したため、日本人もどんどん増えています。
イオンの開発もあり、いまでは約5,000人以上の日本人がカンボジアで暮らしています。
仏教徒ということもあり、温厚な国民性で宗教を同じくしている日本人には住みやすいのかもしれません。
カンボジアでは英語も通じます。
公用語はクメール語ですが、英語でのコミュニケーションができればカンボジアでの生活には支障がありません。
東南アジア諸国は独自の言語がありますが、カンボジアはシンガポール、マレーシアに次ぐ英語が通じる国なので、外国人でも住みやすい環境があります。
カンボジアの産業
カンボジアはまだまだ新興国です。
第一次産業である農業は主要産業で、米や胡椒の産地として知られます。
観光業も根強いです。
世界遺産であるアンコールワットを有するシェムリアップを中心に、世界中の旅行者を受け入れています。
最近となり縫製業が急成長しています。
いままでは中国が世界の縫製業の中心でしたが、いまユニクロやZARA、H&Mといったファストファッションブランドが安い人件費を求め、カンボジアに工場をつくっています。
また、不動産投資として注目されているカンボジアの建設不動産業も急成長しています。
首都プノンペンでは、タワーマンションやオフィスビル、商業施設の建築・開発ラッシュが起こっています。
街中のインフラ設備は整備され、急速に近代化を遂げています。
外国人が投資しやすい国、カンボジア
海外不動産投資をするのであれば、海外投資特有の通貨、投資や送金、法人設立への規制などその国で投資するにあたり外国人の投資環境を確認しなければなりません。
カンボジアが注目される理由は外国人の投資を受け入れる投資環境のよさにもあります。
カンボジアは外国人マネーを集めたシンガポールをベンチマークをしているという背景から、外国人の投資規制がほとんどありません。
①外国人による法人設立
東南アジア諸国では外国人による法人設立にあたり、株主構成や業種などに規制を設けている国がたくさんありますが、カンボジアでは外国人が法人を設立するにあたり、株主構成や業種に規制がありません。
カンボジアでは外国人でもビジネスをするチャンスを提供しています。
②海外への送金規制
東南アジア諸国ではその国からの海外送金について、中央銀行を中心に監視をしており、海外への送金規制をしている国がたくさんありますが、カンボジアには送金額や送金頻度といった海外への送金規制がまったくありません。
ビジネスや投資で得た資金を簡単に自国へ送金できるため、積極的に投資ができるチャンスを提供しています。
③流通通貨がアメリカドル
カンボジアの流通通貨のほとんどがアメリカドルです。
もちろん、不動産投資、銀行預金など投資に必要な資金もアメリカドルで決済することができます。
カンボジア独自のクメールリエルという通貨はありますが、アメリカドルでの決済を補完する役割で、小銭のように使用されています。
東南アジアは新興国が多いため、通貨が弱いのが特徴ですが、カンボジアはアメリカドルで取引できるため、為替リスクを最大限抑えた投資をすることができます。
カンボジアの不動産投資には、外国人不動産投資規制があります。
土地を購入することはできず、区分所有で建物の2階以上の70%未満であれば外国人が完全所有権を取得することができます。
まとめ
カンボジアの歴史においてネガティブな印象をお持ちの方も、カンボジアのイメージが変わったのではないでしょうか。
現在はまだまだ経済規模という意味でも、人口という意味でも小さい国ですが、カンボジアの経済成長と外国人が投資する投資環境は非常に魅力的です。
東南アジア不動産投資でのボトルネックは通貨です。
新興国ということもあり、通貨が弱く乱高下します。
このボラティリティの大きさは海外不動産投資の最大のリスクとなります。
カンボジアでは東南アジアで唯一アメリカドルで投資できる点も外国人がカンボジアへ投資をする魅力のひとつです。
東南アジアでの不動産投資を検討されている方は、カンボジアも投資対象として検討されることをオススメします。
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