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誰でもわかる法人決算書!貸借対照表と損益計算書の読み方

本記事では「誰でもわかる法人の決算書」について解説します。

法人経営者でもフリーランサーでも、やり手のビジネスマンでも決算書が読めることは経営をする上で重要です。
基礎となる貸借対照表と損益計算書の関係を初心者でもわかりやすく解説をします。決算書の見方がわかるだけで、自社の状況を正確に把握するのはもちろんのこと、取引先や競合他社の現状がまるわかりです。損益計算書ばかりを見る金融マンも多いですが、実は貸借対照表の大きさがポイントです。

法人を設立してから資金を投資するということが貸借対照表

法人の経営者が会社を興す、法人を設立するときにまずすることは、資本金を出資することです。
経営者が出資した資本金を元にビジネスを始めることになります。
この時点では協力者はおらず、手持ちの資金のみでのビジネスなので資金効率は悪いです。

ビジネスをしていると協力者が現れます。
仕入れをしている取引業者は、掛け売りで商品やサービスを提供してくれるようになります。
また、金融機関は事業融資として資金を貸してくれるようになります。
手持ちの資金に買掛金や融資といった負債を追加してビジネスができるようになります。

手持ちの資金である資本と買掛金や融資といった負債をビジネスに投資します。
投資したものが資産となります。
資産は流動資産固定資産に分けられます。

この資本・負債と資産が貸借として表現されるので、貸借対照表と呼びます。
英語ではBalance Sheetと呼ばれるのは、資本・負債と資産がバランスしているからです。

ビジネスの収益が損益計算書

貸借対照表の資本・負債という資金を投資した資産を活用してビジネスをスタートさせます。
そのビジネスの単年の収益を表すのが損益計算書です。

損益計算書にはすべての収入とすべての支出が書かれています。
単純に収入から支出を引けば利益ということになります。

この利益の呼び方がたくさんあり、理解ができない方も多いでしょう。
単純にビジネスの利益を営業利益、ビジネスとビジネス以外の利益を合わせたものを経常利益といいます。
当然、利益がでれば法人税を納税する必要があります。
経常利益から法人税などの税金を引いた利益を税引き後利益といいます。

法人決算書は資金のフロー

法人の資金は貸借対照表から損益計算書に移り、法人税納税後また貸借対照表に戻ってきます。
つまり、実際のビジネスでも決算書上でも法人の資金は流れているということです。
ビジネスででた利益を再度投資をすることを繰り返します。
世の中の経営者はこの回転をいかに早くできるか、いかに大きくできるかを日夜考えています。

ビジネスマンや金融機関の中には損益計算書しか見ない方も多いのが現状です。
法人の資金は貸借対照表と損益計算書を流れているわけですから、当然両方を並べて見ることが必要です。
損益計算書は1年毎の利益でしかない一方で貸借対照表は長年のビジネスの積み重ねになります。
貸借対照表はビジネスの規模を理解する上でも重要です。
貸借対照表の資金が大きくなればなるほど、ビジネスは大きくなり、生み出す利益も大きくなってきます。
貸借対照表を3年分並べてみて、資金が少なくなっている場合は損益計算書で利益がでていたとしてもビジネスが小さくなっているのです。

法人の決算書というと難しいイメージを持たれている方もいらっしゃいますが、シンプルに理解をすれば読めるようになります。
すべては法人の資金の流れとビジネスの規模を表すものです。
資金の流れと同じように見ていけばその法人がどのようなビジネスをしているのか、経営者の考え方も見えるようになります。

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