本記事では「モンゴルの基本情報と金融事情」について解説します。
モンゴルという国はあまり情報がありません。とはいえ、角界で活躍するモンゴル人も多く、モンゴルは身近な存在です。 今回はモンゴルという国の基本情報と金融事情を解説します。
1.モンゴルの基本情報
モンゴルは北にロシア、南に中国とに囲まれた国です。地政学的には非常に微妙な位置にあり、過去には侵略や侵攻もありましたが、いまでは均衡が保たれています。
広大な領土の割には人口は少なく320万人です。日本でいうと横浜の人口より少し少ないくらいです。人口の半分が首都であるウランバートルで近代的な暮らしをしており、その他の国民は遊牧民であるため住む場所を定めずゲルで暮らしています。
夏は気温25℃程度で過ごしやすい反面、冬は気温が-28℃まで下がるので非常に厳しい環境といえます。
モンゴルの経済成長は著しく、日本の高度経済成長を彷彿とさせます。経済成長に合わせ順調にインフレーションしており、インフレーション率は7%を超えます。資源国であることから1人あたりGDPも想像よりも高く$4,000です。東南アジアの国と比べるとインドネシアと同じくらいの経済規模で、カンボジアやフィリピンよりも高いのです。
自国通貨はトゥグルグです。自国通貨があるため中央銀行は政策金利を調整することにより、経済対策をしています。
2.モンゴルの銀行金利
モンゴル政府は急激なインフレーションをコントロールするために政策金利を上げています。インフレーション率が7%を超えるため、政策金利を10%程度に維持しています。そのため、銀行金利は高く、自国通貨であるトゥグルグの定期預金の金利は15%前後です。超低金利である日本では考えられないような高金利ですよね。ちなみにモンゴルの銀行ではアメリカドルで預金することもできます。アメリカドルであっても定期預金の金利は7%前後です。
モンゴルの定期預金金利は怪しい銀行のものではなく、国営の銀行での定期預金金利です。とはいえ、世界的にみてもマイナー通貨であるトゥグルグでの預金が心配な方は、アメリカドルでモンゴルの銀行に預けるだけで類まれなインカムゲインを得ることができます。
モンゴルはOECDのCRSには参加していないため、日本の税務当局も資産を把握することができません。モンゴルと同様にカンボジアはアメリカドルで高金利が得られ、OECDのCRSに参加していないため海外資産がバレずらくなっています。
3.モンゴルの住宅ローン金利
モンゴルでは銀行に預金するだけで高い金利を得られる反面、ローンを借りた場合はそれよりもはるかに高い金利が課せられます。当然、銀行もローンで売り上げを上げなければならないため預金金利よりもローン金利の方が高くなります。 モンゴルでの住宅ローンは一般的に25%前後です。いまではモンゴル政府も不動産取引を活発にしたいため軽減税率を適用していますが、それでも10%前後の住宅ローン金利となっています。
これが投資目的のローンとなるとさらに高金利が課せられるため、モンゴルでの不動産投資に不動産ローンを活用するということはあり得ません。モンゴルの不動産投資をするのであれば必ず現金で投資するようにしましょう。
4.まとめ
モンゴルの金融事情について解説をしましたがいかがでしょうか。超低金利でデフレーションしている日本では考えられないほどの預金金利やローン金利だったのではないでしょうか。モンゴルのカントリーリスクはあるものの、モンゴルの国営銀行にアメリカドルで定期預金で預けるだけで7%超えるインカムゲインが得られるのであればチャレンジしたいという方も多いのではないでしょうか。
先程モンゴルはOECDのCRSに参加していないことについて触れましたが、投資家としてインカムゲインを得た場合には必ず確定申告をしなければなりません。また、海外資産を隠したいとしてもいずれはバレてしまうのでお気をつけください。
モンゴルへの投資に興味がある方は、以下のリンクよりお気軽にお問合せください。
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