本記事では「アメリカ不動産におけるアプレイザル(不動産鑑定)」について解説します。
日本でも必要に応じて不動産鑑定を国家資格である不動産鑑定士に依頼することがありますが、アメリカでも同じような役割があります。
アメリカでは不動産鑑定のことをアプレイザルと呼び、不動産鑑定士のことをアプレイザーと呼びます。
アメリカでも各州のライセンスが必要です。
アメリカ不動産におけるアプレイザル(不動産鑑定)の役割とアプレイザル(不動産鑑定)をやるべきタイミングについて解説します。
アプレイザル(不動産鑑定)とは?
日本でもアメリカでもアプレイザル(不動産鑑定)とは、不動産の経済価値を判定し、その結果を価額に表示することを主たる目的としています。
アプレイザルは、公平な視点から不動産の価値を示すため社会的にも信頼のおけるレポートとなります。
アプレイザルレポートは周辺の売買事例や周辺の賃貸相場をアプレイザーが取得して、周辺の競合不動産と設備や内外装を比較をすることで、公平な視点から不動産の価値を算出しています。
アメリカ不動産におけるアプレイザル(不動産鑑定)の活用法
社会的に信頼のおけるレポートであるアプレイザルの活用方法を解説します。
①不動産ローンを活用してアメリカ不動産を購入するとき
不動産ローンを貸し出す金融機関は不動産に担保設定をするため、抵当権を設定します。
アメリカの不動産ローンは、ノンリコースである場合が多く、人的担保よりも物的担保を重要視します。
そのため、対象となる不動産の価値をアプレイザルにより算出し、不動産ローンのローン金額やLTVを判断するためにアプレイザルを活用しています。
②税務申告に信憑が必要なとき
節税目的でアメリカ不動産投資をしている場合、躯体が木造であることを証明する必要があります。
また、アメリカ不動産の所有権を個人から法人に移転するときには客観的な取引価格を証明する必要があります。
このような税務申告で信憑が必要な場合は、アプレイザルを取得した方がいいでしょう。
③第三者的な視点でアメリカ不動産の売却価格を知りたいとき
自分が購入したアメリカ不動産の価値を知りたい場合、アプレイザルは有効な手段です。
不動産市場とは若干変わるかもしれませんが、アメリカ不動産の売却価格の参考になる不動産価格はアプレイザルで知ることができます。
アプレイザルを活用するときの注意点
アプレイザルは不動産の大小にもよりますが、$5,000-程度掛かります。
そのため気軽にはアプレイザルができません。
アプレイザルをする目的を明確にしてからアプレイザルレポートを取得しましょう。
また、アプレイザーによって算出される不動産価格は変わります。
アプレイザーによって、取得する周辺売買事例や賃貸相場のデータは違うためです。
社会的に信頼に値するレポートではあるものの、アプレイザーが算出した不動産価格が絶対の価格ではありませんのでお気をつけください。
まとめ
日本の不動産鑑定とアプレイザルは同じような役割を担いますが、活用方法が日本よりも多岐に渡ることがお分かり頂けましたか?
アプレイザルの費用は高額なため、気軽に活用することはオススメしませんが、税務申告で必要な場合や不動産ローンを活用してアメリカ不動産を購入する場合はマストで必要になります。
アメリカ不動産会社やCPAのレターで代用する方もいらっしゃいますが、客観性に欠け税務調査では否認されるリスクがあります。
アプレイザルの役割や活用方法を正しく理解して、効果的にアプレイザルを活用することをオススメします。
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