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【東南アジア】いまさら投資する理由がないタイ・バンコク不動産

本記事では「タイ・バンコク不動産投資」について解説します。
東南アジアでの不動産投資の中でも、日本人に人気のあるタイ・バンコクで不動産投資をしたいと思っている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。海外旅行先としての人気も高く、実は日本人駐在員もロサンゼルスに次ぐ2番目に多い国です。海外不動産投資先としても大人気で、5年~10年前まで盛んに日本人投資家がタイ・バンコクで不動産投資をしていました。 東南アジア不動産投資の火付け役ともいえます。その頃不動産投資をした投資家の中には大きなキャピタルゲインを得られた方もいらっしゃいます。
いまタイ・バンコクに不動産投資をするとどのくらいの投資効果を得られるのでしょうか。タイ・バンコクでの不動産投資のいまを解説します。

1.タイ・バンコクの不動産相場のいま

不動産投資の投資判断をするにあたり、現在の不動産相場を知る必要があります。タイ・バンコクの不動産相場について解説します。

タイ・バンコク中心地の新築・築浅の不動産相場は、坪単価200万円~300万円/坪です。 40平米程度の1LDKを3,000万円程度で購入することができます。インカムゲインのもととなる賃料は8万円~10万円/月なので、不動産投資の利回りとしては4%前後となっています。
タイ・バンコクの不動産相場と日本・東京の不動産相場を比較してみましょう。東京の中心地である港区や千代田区、中央区の坪単価が約600万円/坪程度ですが、23区でも山手線より外のエリアの坪単価は200~300万円/坪が不動産相場です。タイ・バンコクの中心地の不動産相場は日本の東京23区の郊外の不動産相場とほぼ一緒です。賃料も同等なので不動産投資の利回りもほぼ一緒です。
タイ・バンコクは直近10念で飛躍的な経済成長を遂げ、それに合わせて不動産価格も急上昇しました。10年前と比べると不動産価格は2倍になっています。日本でもタイでもこれからの10年で不動産価格が2倍になるとは考えづらいでしょう。

2.タイ・バンコク不動産投資の不安要素

タイ・バンコクでの不動産投資には不安要素がたくさんあります。

2‐1.言語の壁「タイ語」

タイで不動産投資をするのであれば、タイ語という言語の壁が大きな障壁となります。英語がほとんど通じないので、不動産仲介会社とのやり取りや不動産取引では通訳が必要になります。また、不動産の契約書もすべてタイ語での表記のため、弁護士などの専門家を雇わざるを得ません。

2-2.不安定な政局

タイは民主主義ではなく、軍事政権です。記憶に新しいのがタイでのクーデターではないでしょうか。政権が変わればルールも変わるので不動産投資に限らず、政局が不安定なタイへの投資には不安が残ります。

2-3.高齢化社会と格差社会

日本は少子高齢化社会なのはご存じでしょうが、実はタイも少子高齢化社会です。労働人口が先細り、いままでと同等の経済成長を支える生産性を保つことができないでしょう。経済成長をしないタイに投資をするのは不安が残ります。 タイは日本と同様中流社会でしたが、最近では経済格差が生まれ富裕層と貧困層の二極化がすすんでいます。

3.タイ不動産の外国人投資規制

国人がタイで不動産投資をする上で外国人不動産投資規制があります。基本的には土地は購入できず、コンドミニアムの占有率が外国人比率49%以下の不動産でなければ不動産投資をすることができません。自ずと過半数はタイ人が所有しているため共用部の運営、修繕の計画などはタイ人任せとなり外国人がコントロールすることはできません。

4.まとめ

タイ・バンコクでの不動産投資にはかつての魅力はありません。また、言語の壁や不安定な政局、外国人不動産投資規制もあり安全・安心できる投資環境にありません。
さらに法務的にもタイ独自のルールがあり、外国人が快適に投資をすることもできません。

東南アジアにはタイ・バンコクよりも魅力的な国はたくさんあります。わざわざタイ・バンコクで不動産投資をする理由もなく、まったくオススメできません。

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