本記事では「テキサスでのアメリカ不動産投資」について解説します。
日本人投資家の間ではアメリカ不動産といえばテキサスの不動産というくらいテキサス州での不動産投資はブームになりました。まさに猫も杓子もテキサス州の不動産を購入し、テキサス州の不動産は過熱しすぎているように感じます。
アメリカ南部の中でもテキサス州の不動産投資について解説します。
1.日本人投資家にも身近になったテキサス州
テキサス州はアメリカの南部に位置しています。その他のアメリカ南部の主要な州はオクラホマ州、ルイジアナ州、ミシシッピ州、アーカンソー州です。
アメリカの中でもトヨタの北米本社がロサンゼルスからテキサス州ダラスに移転することにより、日本人にも馴染みのある州となりました。
テキサス州の主要都市は、ヒューストン、ダラス/フォートワース、サンアントニオ、オースチン、コーパスクリスティです。
テキサス州は経済圏として全米の中でもニューヨーク州、カリフォルニア州に次ぐほどで、広大な土地があるためこれからの経済成長も見込めると言われています。また、全米から企業が集まり、それに伴い人口も急激に流入しています。
テキサス州の主要都市の中でもヒューストンの経済規模は大きく全米屈指となっています。NASAがあることでも知られていますが、オイル産業をメインに発展を遂げてきました。アメリカの主要都市にも名を連ね、ニューヨーク、ロサンゼルス、シカゴに次ぐ都市と言われています。
トヨタ北米本社が、2019年にカリフォルニア・ロサンゼルスからテキサス州・ダラスに本社を移転しました。 トヨタ北米本社が本社移転したことにより、トヨタの関連会社も同時に移転して、働く方のための日本食の飲食店も急激に増えました。トヨタ北米本社移転がきっかけとなり、テキサス州は日本人に知られるようになりテキサス不動産投資の火付け役になったのです。
2.テキサス州が急激に注目されたワケ
テキサス州は日本人だけに限らず、世界中の投資家から注目されるようになりました。それでは、なぜテキサスが注目をされ急激に経済成長をしたのでしょうか？
2-1.地方所得税・地方法人税
州税として地方所得税と地方住民税が課税されません。
経済規模の大きいニューヨーク州やカリフォルニア州では、アメリカ連邦税の所得税や法人税の他に州税として地方所得税や地方法人税が課税されます。税金が安いことがメリットとなり、全米中の多くの企業がテキサス州に移転しているのです。
2-2.安価な生活コスト（Quality of Life）
経済規模の大きいニューヨーク州やカリフォルニア州とテキサス州を比較すると、圧倒的に生活コストが安価です。
所得水準も低いですが、それに合わせて賃料などの生活コストが安く、クオリティオブライフを追い求めた結果、テキサス州に移住する人が増えています。企業が移転することと合わせて急激に人口流入しているのです。
2-3.利便性
アメリカのほぼ中心に位置するテキサス州はダラスフォートワース空港がハブ空港となり、人はもちろん物流と中間点として位置づけられています。アメリカンエアラインの本社があることで、飛行機の便数も多く、主要都市にも3時間程度のフライトで移動が可能です。
3.テキサス不動産の人気とテキサス不動産のいま
多くの企業がテキサス州へ移転することにより、雇用が増え人口増加し、産業が成長することで経済成長を果たしたテキサス州の経済指標は非常に魅力的なものになりました。
当然、アメリカ不動産投資という観点でも人口増により不動産の需要も増えることが予想されテキサス不動産の不動産価格も上昇していきました。
さらに日本人のテキサス不動産ブームが拍車をかけ、さらにテキサス不動産の不動産価格は上昇しました。一時期日本人は猫も杓子もテキサス不動産を購入し、あまり不動産情報を吟味しない間に購入しました。
日本の海外不動産屋が買取転売を繰り返した結果、実態に伴わない不動産価格になったのです。
テキサス不動産はエマージングマーケットだと言われています。アメリカ西海岸やニューヨークと比べると未成熟な不動産市場ということです。そのため、不動産価格のボラティリティが高く、不動産賃貸管理の収益も安定しません。
成熟した不動産市場であるアメリカ西海岸やニューヨークと比べて、入居者属性が低く不動産賃貸管理でトラブルが続出しています。
4.テキサス不動産の成功のカギはジェントリフィケーション
テキサスのようなエマージングマーケットでの成功のカギはジェントリフィケーションです。ジェントリフィケーションとは、治安がよく、属性のよい方々が住むエリアがどんどんと広がっていくことです。ジェントリフィケーションに伴い不動産の賃料も上昇し、同様に不動産価格も上昇していきます。
もちろん賃料を上昇するためにはそれに見合ったリノベーションが必要で、ある一定の投資資金が必要になります。いずれにしてもアメリカ不動産管理会社の協力が不可欠なので相談の上、取り組まれることをオススメします。
5.まとめ
テキサス不動産はもはや簡単ではない不動産市場となりました。
テキサス不動産市場を荒らしたのは、まぎれもなく日本人ですが、多くの日本人テキサス不動産所有オーナーが苦しんでいます。想定の不動産賃貸管理収益があがらない、不動産賃貸管理トラブルが発生する、売却した際にはキャピタルロスが発生するなど多くの課題に直面しています。昔ほどの利回りを確保するのも難しい不動産市場なので、アメリカ不動産投資という観点で不動産投資をするのはオススメしていません。
これからテキサス州で不動産投資をする方はお気をつけください。
アメリカ不動産投資に興味がある方は、以下のリンクよりお気軽にお問合せください。
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