本記事では、「Wiseの海外送金上限撤廃と日本の海外送金事情の最新動向」について詳しく解説します。
2024年3月12日、Wiseペイメンツジャパンは、日本からWiseを通じた海外送金の上限額を撤廃したと発表しました。
一方で、近年、日本の金融機関を利用した海外送金のルールや手続きは複雑化が進んでいます。
そこで今回は、Wiseの上限撤廃の背景や、日本の銀行経由での海外送金の現状、そしてWiseを活用するメリット・デメリットについて、わかりやすく解説していきます。
1. Wise、海外送金の上限額を撤廃!その背景とは?
2024年3月12日、Wiseペイメンツジャパンは、日本からの海外送金における金額上限を撤廃したと発表しました。
Wiseはロンドン証券取引所に上場している英国発のFinTech企業で、グローバルに高い信頼性を誇ります。
従来、日本ではWiseが「第二種資金移動業」として認可を受けており、送金上限は100万円に制限されていました。しかし、今回「第一種資金移動業」の認可を取得したことで、最大1億5,000万円まで送金が可能となり、実質的に上限が撤廃された形です。
2. 日本の銀行経由の海外送金は、なぜ難しくなっているのか?
近年、日本の銀行を介した海外送金のルールや実務は大きく変わりつつあります。
以下、日本から海外に送金する場合の状況について詳しく解説します。
2-1. 窓口受付が消え、オンライン専用に
多くの銀行では、海外送金の受付を窓口からオンラインへ完全移行しています。これにより、従来のように担当者と必要書類や手順を確認しながら送金することができず、書類不備や情報不足に気付きにくくなっています。
2-2. 着金までの期間が長期化
例えば米国への送金では、手続き完了から着金まで1〜2週間かかるケースが珍しくありません。これは、オンライン申請後に銀行側の書類確認・審査プロセスがあるためです。
2-3. 資金の追跡が困難に
オンラインのみのやり取りでは、送金がどこで止まっているのか、どの中継銀行で保留されているのかをリアルタイムで把握しづらく、トラブル対応が複雑化しています。
こうした状況から、日本の銀行を経由した海外送金は以前よりもハードルが高くなり、手間やリスクが増しているのが現状です。
だからこそ、よりスムーズで透明性の高いサービスを選ぶことが重要になっています。次章では、その選択肢の一つとして注目されるWiseのメリットや注意点について詳しく見ていきましょう。
3. Wiseのメリットと注意すべきポイント
今回、Wiseの送金上限が撤廃されたことで、利便性や安全性の面から見ても、今後の日本発の海外送金はWiseが有力な選択肢になると言えます。
ここからは、Wiseを利用するメリットについて詳しく見ていきましょう。
Wiseのメリット
1️⃣ 手数料の安さ
外貨両替・送金手数料が一般的な銀行よりも低コスト。
2️⃣ 上限撤廃で大口送金が可能
最大1億5,000万円まで送金可能に。
3️⃣ マルチカレンシー口座
約50種類以上の通貨を同時に保有可能。
4️⃣ デビットカードの利便性
Wiseのデビットカードを使えば、海外の現地通貨でスムーズに決済が可能。旅行や出張時に便利です。
5️⃣ 法人アカウント
個人だけでなく、法人としても利用可能で、海外の取引先や子会社への送金にも対応。
6️⃣ Wise間の送金は無料
友人や取引先などWise同士の送金なら手数料ゼロ。
7️⃣ リアルタイムレートでの両替
Wiseは市場に近いリアルタイム為替レート(ミッドマーケットレート)で両替が可能です。従来の銀行や両替業者に比べ、為替スプレッドによる隠れたコストを大幅に抑えることができます。
8️⃣ 送金ステータスの透明性
WiseのアプリやWeb上で送金状況をリアルタイムで確認でき、「資金がどこにあるのか」が一目でわかります。送金の進捗が見えることで安心感が高まります。
9️⃣ グローバルな受取対応
Wiseのマルチカレンシー口座では、米国のACH口座や英国のSort Code口座など、現地銀行口座情報を取得できます。これにより、海外現地の銀行口座と同様に資金を受け取ることが可能です。
🔟 スマホアプリでの簡単管理
Wiseはスマホアプリが直感的で使いやすく、口座残高の確認、外貨両替、送金、デビットカード利用履歴の確認まで一括管理ができます。移動中や海外滞在中も手軽に操作できるのが魅力です。


【注意点】
ただし、不動産取引や一部金融取引ではWiseの送金が使えない場合があります。 送金元がWise名義になるため、本人確認が必要な取引では認められないケースも。送金先の受け取り条件を事前に確認することが重要です。
Wiseは、低コストでスピーディな送金や外貨管理ができる優れたサービスですが、用途によっては注意が必要です。送金先の条件や取引内容をしっかり確認した上で、Wiseを賢く活用することが、これからの海外送金や国際取引を円滑に進めるポイントと言えるでしょう。
4. まとめ
2024年、Wiseの送金上限撤廃は、日本からの海外送金の選択肢を大きく広げました。
一方、日本の銀行経由の海外送金は手間やリスクが増しており、Wiseの活用が今後ますます重要になるでしょう。
まだWise口座やデビットカードをお持ちでない方は、ぜひ早めに準備しておくことをおすすめします。
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