本記事のテーマは「海外不動産の登記・エスクローについて」です。登記といえば、所有権を移転するのに非常に重要なことです。馴染みのある日本の登記から解説した方がわかりやすいと思うので、先に日本の不動産登記から解説します。
日本の不動産登記の実態
日本の登記では法務局と司法書士が重要な役割を担います。
一般的な日本の不動産取引は、司法書士が現在の登記情報を取得して、実際の所有者を確認の後、売買契約書を確認後、権利書を確認して、売買代金を支払った、または融資が着金したことを確認し、法務局に行って登記を申し出ます。
決済当日は、関係者が一堂に会して決済に伴う売買諸経費などもその場で清算します。
日本の不動産登記の課題3つ
日本の取引で面倒なことが3つあります。
- 一般的には関係者が一堂に会さないといけない
- 権利書がないと取引ができない
- 売買代金を支払うのと登記申出をするのにタイムラグがある
アメリカの登記は合理的
それに対し、アメリカの登記を解説していきます。
アメリカの登記は非常に合理的です。
別の記事で、エスクローの解説をしましたが、アメリカではエスクローが電子登記を行います。
エスクローとは?~アメリカと日本の不動産取引の違い~本記事では、日本の不動産取引とアメリカの不動産取引の大きな違いである「エスクロー」について解説します。 日本とアメリカの…
決済完了後は速やかに登記が完了します。
エスクローが取引を管理しているので、当日関係者が一堂に会する必要もありません。
所有権は電子登記上で確認できるので、権利書がなくても所有権の所在が確認できます。
従って、アメリカの権利書は登記した証明として、ペラペラの紙が発行されます。
アメリカの取引や登記はエスクローを介することによって、公平性や透明性が保たれ、非常に合理的な仕組みで進めることができます。
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