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EUの雄!フランスでの不動産投資は魅力的

本記事では「フランス不動産は投資対象になり得るか」について解説します。
先進国でありEUの中心的存在のフランス。特に女性の海外旅行先としても人気で、世界的に有名な観光スポットがたくさんあります。一方で日本ではフランス不動産投資の情報が非常に少なく、フランス不動産を投資対象と捉えている投資家はごく少数です。フランス不動産は投資対象になり得るかについて解説します。

1.フランスの概要

フランスはヨーロッパに位置し、EUの加盟国です。いびつな六角形の形をした国ですが、近隣には、北西に海を挟んでイギリス、北東にドイツ、東にスイスやイタリア、南に地中海を挟んでスペインといったEUの主要国に囲まれている国です。EUではドイツと並びリーダー的な役割を担っていることでも知られています。
首都はパリ、主要都市としてはマルセイユやリヨン、リゾート地としてニースがあります。

EU加盟国であるため通貨はユーロです。ユーロはEU加盟国で3.5億人、その他の国でも2億人が通貨として使用しており、IMFSDRに採用されているアメリカドルに次ぐ国際基軸通貨です。ユーロは対日本円とのボラティリティは小さく、安定しているため日本人が海外投資をするのであればオススメできる通貨です。通貨のポートフォリオを組む際にも適している通貨ともいえます。

2.フランスでの不動産投資は魅力的~不動産に関わる指標

海外不動産投資において、投資判断をするための指標からフランスが不動産投資として魅力的か、いくつかのポイントを解説します。

2-1.人口

フランスの人口は6,520万人で、日本の約半分です。首都であるパリに240万人が住んでいます。将来的な人口推移予測では2050年に7,060万人になると見込まれています。少子高齢化の問題は日本と変わりませんが、先進国の中で数少ない人口が増える国です。不動産投資という観点では需要の増える魅力的な市場といえます。

2-2.不動産価格/物価

フランスの物価は日本よりも少し高い程度です。
首都パリの中心地の不動産価格は500万円/坪であるため、東京の中心部の不動産価格とほぼ同じくらいです。フランスの不動産価格の推移は、2000年から2020年にかけて2.5倍に上昇しています。リーマンショックで一時的に不動産価格は低迷しましたが、低金利政策により住宅ローン金利が下がったことにより、いまだに不動産市場は活況で不動産価格が上昇を続けています。

2-3.不動産の流動性

フランスでは不動産市場の中で中古不動産の流通量が80%を占めます。歴史を感じさせる築古の中古不動産の方が価値があるとの価値観があり、古い建物をリノベーションして大切にしています。つまり、フランス不動産を売却するときでも中古不動産が多く流通しているため、流動性が確保されています。

不動産投資に関わる指標でいうと、人口増加により需要が増え、継続的にインフレーションし、中古不動産の流動性が確保されているフランス不動産は投資対象として魅力的なのがわかります。

3.フランス不動産の強みと弱み

続いて、不動産投資に関わる指標が魅力的なフランス不動産の強みと弱みを理解しましょう。フランスの特徴やルールから解説します。

3-1.フランス不動産の強み

日本やアメリカと同様で外国人に対して不動産投資規制がありません。外国人である日本人でも土地を所有することができます。外国人不動産投資規制は東南アジアを中心とした新興国に多く見受けられますが、フランスは規制なく不動産投資ができる稀な国です。

3-2.フランス不動産の弱み

不動産の取引やパートナーとのやり取りのほとんどにフランス語が必要になります。プライドの高いフランスでは英語はまったく通じないと思った方がよいでしょう。不動産の契約書類の翻訳やフランス不動産管理会社とのやり取りにも通訳が必要になります。翻訳や通訳に費用が掛かる他、第三者を介した取引となるためリスクも生まれます。

また、フランスでは銀行口座の開設ができず、不動産投資ローンも活用できません。アンチマネーロンダリングの観点からEU主要国では銀行口座すらも開設できない国がほとんどです。結果、フランス不動産投資はすべて現金で取引する必要があり、その後の収益を受け取る方法も考えなければなりません。

4.まとめ

不動産投資の観点で魅力的なフランス不動産ですが、実は外国人の所有率は10%にも満たしません。これは、フランス語という言語の壁と自己資金にレバレッジが効かないというフランス不動産の弱みが原因だと考えられます。逆説的にいうと資金があり、言語の壁を乗り越えることができれば、ライバルが少なく魅力的なフランスで不動産投資ができるということです。

フランスは外国人への不動産投資規制もなく、先進国が故に不動産取引や不動産登記の仕組みも安心できる投資環境があります。人口増加により需要が増え、成熟した市場ではありますが、安定的に経済成長とインフレーションをしている国です。まだまだフランス不動産には伸びしろがあり、不動産投資の投資対象としては優秀なのがお分かり頂けましたか。

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