本記事では、日本の不動産取引とアメリカの不動産取引の大きな違いである「エスクロー」について解説します。 日本とアメリカの不動産取引の大きな違いは、エスクローを介する取引であるかどうかにあります。
目次
- エスクローとは?
- アメリカでの不動産取引は、エスクローに基づく
- 日本の不動産取引には、エスクローにあたるものがない
エスクローとは?
エスクローとは、免許資格を持つ公正な第三者です。エスクローは取引の決済保全のためにあります。Wikipediaでは、第三者預託取引およびそのサービスと説明されています。とはいえ、この説明でわかる人は少ないでしょう。さらに詳しく解説していきます。
アメリカでの不動産取引は、エスクローに基づく
アメリカでは、事前に売主と買主で取引の条件を設定します。取引の条件には、売買価格、キャンセル期間、ローン使用の有無、取引の期間、手付金などが含まれています。
設定された取引条件に双方が同意した場合、開設されるのがエスクローです。エスクローは第三者の立場として、公平で透明性のある取引を司ります。書類、資金はすべてエスクローを介しての取引となります。
キャンセルや登記、金融機関への必要書類など、取引決済が完了するまでルールの管理をするのがエスクローです。
日本の不動産取引には、エスクローにあたるものがない
日本の不動産取引は一般的には相対取引です。登記簿謄本で本人の所有が確認され、売買取引に入ります。
エスクローにあたる、売買取引から決済までこの保全や管理の役割を果たす人はいません。
すべては登記が所有の証拠になるので、少しのタイムラグで二重売買されたり、所有権がないのに売買取引が決済されたりする可能性があります。
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