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バンクオブアメリカが提唱するFAANG2.0とは~バリュー株とグロース株

本記事では「バリュー株FAANG2.0」について解説します。
アメリカの断続的な利上げにより、アメリカの株式市場を中心に株価が下落することが見込まれています。アメリカ株に投資をした多くの日本人がS&P500に投資をしているでしょうが、いままで株価を牽引したグロース株の中でもハイテク株を中心として株価の下落が堅調です。
今回は株価が下落するときに見直されるバリュー株の中でもFAANG2.0を解説します。

1.なぜ政策金利が上がると株価は下がるのか?

いまアメリカでは世界情勢不安や記録的なインフレーションインフレーション抑制のために政策金利を断続的に利上げしようとしています。政策金利が上昇することで、アメリカ国債の金利が連動して上昇するため、リスクの高い株式で配当利回りを得るよりもリスクの低い債券利回りを得た方が効率がよいため、資金が債券市場に集まり株式市場から引き上げられるため、株価が下落すると見込まれています。

景気回復局面から好景気のときにはグロース株を中心としたETFや個別株に投資をすれば利益を得やすいですが、景気後退局面のときには株価は下落し、不動産価格も下落するため、ただ投資をすればいいということにはならないため、何に投資をすればいいのかわからなくなってしまいがちです。

2.利益が得られる投資対象はFAANG1.0から2.0へ

景気後退局面に有効な投資対象はいくつかありますが、いま注目されはじめているのがバリュー株です。いままではFAANG1.0を中心としたグロース株の中でもハイテク株が株価の押上げを牽引してきました。景気後退の局面となり、FAANGも1.0から2.0へとトレンドがが変わっています。

FAANG1.0とは、グロース株の中でもIT大手企業を意味しています。FaceBook(元Meta)、Apple、Amazon、Netflix、Googleの頭文字をとったのがFAANG1.0です。日本でも広くサービス提供をしているため、だれでもわかるアメリカの超大手IT企業ですよね。いままでアメリカ株を牽引してきたFAANGの成長も近年のパンデミックをピークに陰りが見え始めています。

2022年となりバンクオブアメリカが提唱したのがFAANG2.0です。いままでのFAANGとは打って変わりバリュー株を中心とした5つのカテゴリーを表すのがFAANG2.0です。新しい分野ではなくインフラやコモディティに関連する分野が挙げられているため、バリュー株が中心となっています。

F・・・Fuel(燃料)
A・・・Aerospace and defense(航空宇宙と防衛)
A・・・Agriculture(農業)
N・・・Nuclear and renewables energy(原子力と再生可能エネルギー)
G・・・Gold and other Base & Precious Metals(金及び非鉄金属、貴金属)

FAANG2.0はバンクオブアメリカが提唱する投資の考え方であるため、FAANG2.0で構成されたETFは現段階ではありません。FAANG2.0のカテゴリーに属する個別株やETFからポートフォリオを構築する必要があります。FAANG2.0に効率的に投資をするために各カテゴリーのETFを紹介します。

Fuel(燃料)・・・【XLE】Energy Select SPDR
Aerospace and defense(航空宇宙と防衛)・・・【ITA】iShares US Aerospace & Defence
Agriculture(農業)・・・【DBA】Invesco DB Agriculture
Nuclear and renewables energy(原子力と再生可能エネルギー)・・・【NLR】VanEck Uranium + Nuclear Energy
Gold and other Base & Precious Metals(金及び非鉄金属、貴金属)・・・【GDX】VaEck Gold Miners

3.まとめ

日本人がアメリカ株に投資をしはじめたのは最近のことで、猫も杓子もS&P500のETFに投資をしています。世界情勢不安や経済情勢不安により株価が下落する局面ではグロース株に影響を受けるS&P500にばかり投資をしていては、効率のよい投資効果を得られることはありません。

今回紹介したバンクオブアメリカが提唱しているFAANG2.0は、好景気の中では株価が安いままで放置されがちなバリュー株を中心としたカテゴリーになっています。エネルギーや燃料、金などコモディティに関連するカテゴリーと農業や航空宇宙といったすでにマーケットが確立しているカテゴリーで構成されています。カテゴリーに属する個別株に投資するもよし、今回ご紹介したETFに投資するもよし、景気後退局面でも投資効果は得ることができるので是非参考にしてください。

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