- 読み：リビングトラスト
- 日本語訳：生前信託
本記事では、リビングトラストの意味と使い方について解説します。
リビングトラストの意味
リビングトラストとは、資産を生前に信託することをいいます。
日本の信託では委託者・受託者・受益者にわけられますが、リビングトラストでは信託設立者・管財人・相続人にわけられます。
信託したい信託設立者の資産を管財人が管理し、相続が発生した場合は速やかに相続人に相続されます。
リビングトラストに関する補足
アメリカの資産を所持したまま相続が発生した場合、プロベートの対象となり一定の手続きが完了するまでアメリカの資産は凍結されます。
プロベート回避のための相続対策としては、ジョイントテナンシーとリビングトラストを活用するケースが多いです。
リビングトラストの契約をしている場合、プロベートの対象とはならず速やかに相続が可能です。
プロベートを回避できるだけなので、もちろん日本では相続税の対象となります。
また、リビングトラストの契約をした場合、信託した資産については信託財産となり、厳密にいうと個人での減価償却が取り込めないので税務処理をする際は注意が必要です。
アメリカの資産を売却するなど処分をする際にリビングトラスト内の管財人の同意が必要となるので、リビングトラストを管理する管財人には信頼がおける取引先を選定しましょう。
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