海外旅行や海外移住、海外への送金をする機会が増えると、「できるだけ為替手数料を抑えたい」「海外でも使いやすいカードが欲しい」と考える方も多いのではないでしょうか。
そこで候補になるのが、Wise(ワイズ)とRevolut(レボリュート)です。どちらも複数通貨を扱える金融サービスですが、外貨両替、海外送金、ATM、料金体系などには大きな違いがあります。
結論からいうと、単純に「WiseとRevolutのどちらが得」と決めることはできません。海外送金を重視するならWise、海外旅行中のカード決済や一定範囲の外貨両替を重視するならRevolutが使いやすいなど、利用目的によって選択肢が変わります。
本記事では、WiseとRevolutの最新のサービス内容をもとに、外貨両替・海外送金・ATM・カード利用という観点から比較します。海外旅行だけでなく、海外移住や海外で資産を管理する方も参考にしてください。
1.WiseとRevolutの違いを比較
WiseとRevolutはいずれも海外での支払いや外貨の管理に便利なサービスですが、サービスの成り立ちや得意分野が異なります。
Wiseとは?
Wiseはイギリスで誕生した国際送金・マルチカレンシーサービスです。複数の通貨を保有できるほか、海外送金やWiseデビットカードによる海外決済などに利用できます。
Wiseの大きな特徴は、為替レートと手数料が比較的わかりやすく表示されることです。両替手数料は通貨によって異なり、固定された「両替無料枠」を売りにするサービスではありません。
一方、月額のサブスクリプション料金はなく、必要なサービスを利用したときに手数料を支払うシンプルな料金体系です。
Revolutとは?
Revolutもイギリスで誕生した金融サービスで、複数通貨の管理、外貨両替、カード決済、ATM、国内・海外送金などをアプリから利用できます。
日本では無料のStandardに加えて、Premium、Metalという有料プランがあります。現在の料金はPremiumが月額980円、Metalが月額1,980円で、有料プランでは外貨両替やATMの無料枠、各種特典などが拡充されます。
そのためRevolutは、海外旅行や海外生活で頻繁にカードを利用する人ほど、有料プランを含めて検討する価値があるサービスといえます。
WiseとRevolutの基本比較
| 比較項目 | Wise | Revolut |
|---|---|---|
| 基本料金 | 月額料金なし | Standard無料/有料プランあり |
| 外貨両替 | 通貨ごとに手数料 | Standardは一定額まで追加手数料なし |
| 海外送金 | 強い | 対応。ただし中継銀行手数料に注意 |
| 海外ATM | 無料枠あり | プランごとに無料枠あり |
| 海外カード決済 | ○ | ◎ |
| 向いている人 | 海外送金・海外資金管理 | 海外旅行・海外生活・カード利用 |
※手数料や無料枠、対象通貨などは変更される場合があります。実際に利用する際は各サービスのアプリ・公式サイトで最新条件を確認してください。
2.WiseとRevolutを外貨両替・海外送金で比較
外貨両替ならRevolutが有利になるケースがある
Wiseでは外貨を両替する際に手数料が発生し、現在は通貨によって0.27%~となっています。実際の手数料は通貨ペアや金額などによって異なるため、取引前に表示される金額を確認する必要があります。
一方、RevolutのStandardでは、平日に月30万円相当まで追加の為替手数料なしで両替できます。月30万円を超えた部分には0.5%の追加手数料がかかり、Standardで週末に両替する場合には1%の追加手数料が発生します。
PremiumとMetalでは、こうした追加の両替手数料や週末手数料がありません。
そのため、平日に無料枠の範囲内で外貨へ両替するという使い方では、Revolutが有利になるケースがあります。ただし、為替条件や取扱通貨まで含めて、実際の両替画面で最終的な受取額を比較することが重要です。
海外送金を重視するならWiseがわかりやすい
Wiseはもともと国際送金を中心に成長してきたサービスです。送金前に為替レート、手数料、受取予定額などを確認できるため、海外へ継続的に資金を移動する人にとって使いやすい仕組みになっています。
一方、Revolutも海外送金に対応しており、現在はRevolut自身による国際送金手数料を無料としています。
ただし、国際送金でSWIFTなどの銀行ネットワークを利用する場合、受取銀行や中継銀行など、Revolut以外の金融機関から手数料を差し引かれる可能性があります。
旧記事では「Revolutは中継銀行を使うからWiseより高い」と単純に比較していましたが、実際には送金する通貨、国、送金ルートなどによって条件が異なります。
そのため、海外送金については「表示された送金手数料」だけではなく、最終的に受取人へいくら届くのかで比較することが重要です。
3.WiseとRevolutをATM・海外カード利用で比較
RevolutはプランによってATM無料枠が変わる
Revolutでは、ATMからの現金引き出しについてプランごとに無料枠が設定されています。現在はStandardが月25,000円、Premiumが月50,000円、Metalが月100,000円までRevolut側のATM引き出し手数料が無料です。
無料枠を超えた場合は2%の手数料がかかります。また、Revolut側の手数料とは別に、現地ATMの運営会社から独自のATM手数料を請求されることがあります。
WiseもATM手数料体系が変更されている
Wiseもデビットカードを使って海外ATMから現金を引き出せます。ただし、Wiseでは2026年5月にATM手数料体系が変更されているため、旧記事に記載していた「月3万円未満・2回まで無料」という条件を現在のルールとして利用することはできません。
ATMの無料枠や超過後の手数料は利用地域などによって確認する必要があります。またWiseの場合も、Wise側とは別にATM運営会社が独自の手数料を設定していることがあります。
海外ATMでは、カード側の手数料だけでなく、現地ATM手数料と為替換算の条件まで確認することが重要です。


海外でのカード利用なら両方持つ選択肢もある
WiseとRevolutはいずれも海外でカード決済に利用できます。そのため「どちらか1枚だけを選ばなければならない」と考える必要はありません。
例えば、海外送金や複数通貨の資金管理にはWiseを利用し、海外旅行中のカード決済や一定範囲の外貨両替にはRevolutを利用する、といった使い分けもできます。
海外旅行や海外移住ではカードの紛失、利用停止、決済エラーなども想定して、決済手段を1枚のカードだけに依存しないこともリスク管理のひとつです。
4.海外旅行・海外移住ならWiseとRevolutどちらがおすすめ?
海外送金・海外資産管理ならWise
日本と海外の間で継続的に資金を移動する人や、複数国に銀行・証券口座などを持っている人にはWiseが使いやすいでしょう。
特に海外不動産への送金、海外証券口座への資金移動、海外生活費の送金などでは、送金前にコストや受取予定額を把握しやすいことがメリットです。
Credi Techでも、海外に資産を持つ方にとって重要なのは「手数料が数十円安いか」だけではなく、日本と海外の間で資金を安全かつ継続的に移動できるルートを複数確保しておくことだと考えています。
海外旅行・カード決済中心ならRevolut
海外旅行や海外生活でカード決済を頻繁に利用し、外貨両替もアプリ内で行いたい場合はRevolutが使いやすいでしょう。
Standardでも一定額まで平日の外貨両替に追加手数料がなく、海外カード決済の海外事務手数料も0%です。利用頻度が高ければ、PremiumやMetalの無料枠・特典まで含めて比較できます。
海外生活ではWise+Revolutの併用もおすすめ
海外移住や海外出張が多い人であれば、WiseとRevolutを競合サービスとして「どちらか一方だけ選ぶ」のではなく、用途によって使い分ける方法もあります。
- 海外送金・資金移動:Wise
- 海外でのカード決済:WiseまたはRevolut
- 平日の一定額までの外貨両替:Revolut
- バックアップカード:Wise+Revolutの2枚体制
特に海外に長期間滞在する場合、銀行口座やカードをひとつのサービスだけに依存しないことは、資金管理上のリスク分散にもなります。
5.まとめ|WiseとRevolutは「どちらが得か」より使い分けが重要
WiseとRevolutは、どちらも海外旅行・海外移住・海外資金管理に便利なサービスですが、得意分野が異なります。
海外送金や複数国間の資金移動を重視するならWise、海外旅行中のカード決済や一定範囲の外貨両替を重視するならRevolutという考え方がひとつの目安になります。
そして、海外生活や海外投資を本格的に行うのであれば、WiseとRevolutを併用する方法も有効です。
海外資産を管理するうえで大切なのは、単純に「手数料が最も安いサービス」を探すことではありません。日本と海外の銀行口座、証券口座、不動産などの間で、必要なときに安全に資金を動かせる体制を作っておくことが重要です。
Credi Techでは、海外不動産だけでなく、海外銀行口座や海外送金を含めた海外資産管理について情報を発信しています。海外資産の保有・管理についてお困りの方は、お気軽にお問い合わせください。


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